第4夜(8月10日)@ケンブリッジ
前日に見事にKOされてしまったので、その分を挽回しようとこの日は朝から慌ただしく活動を始めます。
まず手始めに徒歩で前々日も行ったトラファルガー広場へ。
まぁ特に用事があったから行ったわけではなく、ただ通っただけですが。
朝ということもあってか、あまり人は多くありませんでした。
少し歩くとピカデリー・サーカスに到着。ここはウエスト・エンドで最も有名な広場です。周囲には大きな劇場やデパートが並んでいます。ミュージカルがお好きな方にとっては、ウエスト・エンドのピカデリーといえば一度は行ってみたい場所の一つなのかもしれません。(当時はレ・ミゼラブルが大きく扱われていました)ご覧の通り、待ち合わせ場所として利用する方が多いようです。ここでも特に何かをするわけではありません。やっぱり通っただけです。
ピカデリー・サーカスを早々に後にし、途中昼食をSUBWAYで済ませ、また少し歩くと、本日の第一の目的地である大英博物館にたどり着きます。
こちらは正面玄関です。
↓中に入るとこんな光景が目に飛び込んできます。
兎にも角にもデカい。これに尽きます。スケールも大きさも量も、とんでもないです。とてもじゃあないが1日じゃ回りきれないでしょうね。元来歴史やら考古学やらが好きな私としては1週間くらい博物館近くに宿をとってじっくりと中を見て回りたいくらいでした。
しかし、本日のメインは(タイトルの通り)大英博物館ではありません。あまりここで時間を費やすわけにはいきませんので、後ろ髪を引かれながらも博物館を去ります。
再び徒歩の時間です。絶対に移動効率が悪いのですが、交通費を少しでも節約したいし(イギリスの物価はかなり高かったんです。それを知らなかった私はあまり予算を多く見積もっていなかったので、食費やら交通費やらを節約せざるを得ませんでした)、それにこの時はまだロンドンに着いてから間もなく、ロンドンの街並みをよく見て街の雰囲気に浸りたかったというのもあります。
歩き疲れた頃に、やっと到着です。キングス・クロス駅。
日本でブリティッシュ・レイルというイングランド・スコットランド・ウェールズの鉄道に自由に乗ることができるパスチケットを購入していました。この日初めて高速鉄道に乗るので、この駅でパスポートを見せ、パスチケットにハンコを押してもらいます。そうすることでパスが有効になり、有効期間内(私の場合30日間)では鉄道に乗り放題というシステムです。いちいちチケットや座席の予約が必要ないという点では便利ですが、お高くつくので、私のように鉄道を使ってあちらこちらを放浪する予定でなければ割りに合わないと思います。
さて、ここから高速鉄道に乗ります。
地下鉄はボロいですが、高速鉄道はなかなかにスタイリッシュ。ただ、二等車であったこともあって座席は狭かったです。
車窓から見える風景はこんな感じ。
少し走ると大都会ロンドンから一瞬でこのような何もない果てしない平野に。イギリスの(というかヨーロッパの)都市はこじんまりとしているのです。
1時間弱も列車に揺られていると
ケンブリッジに到着です。言わずと知れた、世界屈指の名門、ケンブリッジ大学を有する最も有名な学園都市の一つです。その歴史は13世紀にまで遡れます。
駅を出てしばらく歩けば、このような学園都市の中へ。
別の時代に引きずり込まれた感じです。
学園都市の内部を流れるケム川です。
川を船で移動しケンブリッジを遊覧するクルーズツアーのようなものがありましたが、時間にも懐にも余裕がなかったので断念。あと、船があまり好きじゃないというのも……
ちなみに、この写真の背後にはちょっとした原っぱがあり、そこで人がくつろいでいたりしたのですが、その中になんと牛が。しかも半ば放し飼い。大学の中に、人がいるすぐ近くに牛がゴロゴロしているのには喫驚です。さらに余談ですが、その牛の近くには何やら不自然な盛り土のようなものがあり、私はそこに踏み込んでしまったのです。そうしたら、グチャ…といういや〜な感覚が靴裏に…(以下自主規制
さて、ケンブリッジ大学の中を散策するのですが、なにせ広い。
というのも、日本の大学のように狭いキャンパスの中に建物があってそれが一つの大学というものではなく、イギリスの大学は小規模な大学(カレッジ)が集まり、集合体としての大規模な大学(ユニバーシティ)を形造っているのです。つまりケンブリッジ大学の中に◯◯カレッジというような一つ一つの大学があるのです。
その各カレッジの中に入れるのですが、有料。しかもけっこう高いです。ボリやがります奴ら。そして私は貧乏旅行中。さらにはこの先も長いときた。ここでそんなに出費するわけにはまいりません。そこで二つのカレッジに絞って行くことにしました。
まずはクレア・カレッジ。
※写真はこれだけです。というか撮りはしたのですが、あまり良い写真がありませんでした。後のキングス・カレッジと比較すると小さくてこじんまりした印象でした。
お次はキングス・カレッジ。
上の写真、左手の建物は教会です。私は当時、学校の中に教会があることに違和感を覚えましたが、元は神学の学校ですから当然かもしれませんね。
ご覧の通り、かなり広くてデカいです。安田講堂なんぞ比じゃありません。
このキングス・カレッジ、ヘンリー6世により1441年に設立されました。後に知ったことですが、かのイートン校の姉妹学校だったらしいです。
キングとくればクイーンだろ、と言われるかもしれませんね。確かにクイーンズ・カレッジなるものもありましたが、私が行った時には何故か閉まっていやがったので入れませんでした。
この後もしばらく他のカレッジを外から見物したり、学園都市内を徘徊し雰囲気を楽しんでいました。その時の写真もあるのですが、なにせ多すぎて載せきれません。編集していて、お前どんだけ撮ったんだよ、と思わずツッコミたくなるレベルでした。
さて、気が済んだのでロンドンに戻ります。歩き回ったのに、この一日まだ昼のサンドイッチ以外何も口にしていません。普段は大食らいの私、疲労と空腹でとんでもないことになっていました。こんな中、駅で飲んだココアはうまいのなんの。
ロンドン帰還後、しばらく時間があったのでイングランド銀行へ足を延ばします。
その名の通り、イギリスの中央銀行です。17世紀末に軍用費調達の目的で設立されました。そのためか軍人さんの像が多いですね。特に中を見たかったわけでもなかったので、テキトーに周囲をぐるっと回って帰ります。
夕暮れ時のロンドン橋の光景です。(夕暮れといっても、ロンドンは日本と比べると緯度が高く、夏は日没が遅いです。この時も時間はけっこう遅かったと思います。
疲れ果てて帰り、宿の近くのパブに入り一杯ひっかけます。
ギネスビールとフィッシュ&チップスです。私は酒にも目がなく、ビールもイギリスの大きな魅力の一つです。(ギネスはアイルランドのビールなのは内緒。
疲れと飢えと、そして何より多くを見て学んだ充実した一日への満足感から、最高の一杯になりました。(注文する時に、パブの勝手がわからず、さらにロンドンの下町の英語が全然聞き取れなくてかなりマゴつきました。パブのオヤジや客のオッサンたちにも迷惑をかけてしまいました。しかも強面ばっかりだったのでかなりビクビクしましたが、実は親切な人ばかりで人情の暖かみに触れた、そんな一日の締めくくりでした。
これにて、この長い一日が終わりました。
第3夜(8月9日)
前日の長く濃い一日とは打って変わって、記述することがありません。
なぜならば昨日頑張りすぎた故の疲労によるものか環境の変化によるものか(ロンドンは涼しいんですよ、特に午前中!)兎に角体調を思いっきり崩して宿でダウンしていました………あーいろいろともったいねえ……
まぁこの日に今後数日の予定をしっかり建て、休養もできたので、仕方ない、ですかねぇ………………………
<追記>
この投稿をした時点では、写真が表示されないという状況にあったようです。コメントで教えて下さった方、ありがとうございました。せっかくご覧になって下さった方もいたのにも関わらず、駄文が連なっているだけという醜態をさらしてしまっていたようです。誠に申し訳ありませんでした。
なんとか対処はできたと思います。未だに何か不具合があればお教え願えれば幸いです。
第2夜(8月8日)@ロンドン
前日に特に何も予定をたてていなかったため、気の向くまま散歩にでかけてみました。ロンドンの街並みをじっくりと見るのは初めてだったので、特に名所を巡らずともそれだけでかなり楽しめました。
ロンドンで初めての買い物も済ませましたし
と、まぁそれが始まりだったのですが。
気づいたらテムズ川にたどり着きました。
目の前には何やら見たことのある大きな橋が………
タワー・ブリッジじゃん……えっ、、、
ブラブラ散歩していたら観光名所に着いてしまいました。。。
当然のように、タワー・ブリッジ付近にあるロンドン塔にも行きましたよ。中世から存在する要塞で、もとは征服王ことウィリアム1世が首都防衛のために建造を命じたとか。詳しい沿革は忘れましたが、14世紀くらいからは政治犯の幽閉・処刑の場となりましたよね。特に泥沼と化した薔薇戦争ではヘンリー6世やエドワード5世とその弟が、後に彼の有名なヘンリー8世在位中には『ユートピア』の著者トマス・モアやアン・ブーリンをはじめとした数人の王妃が処刑されました。
生憎ロンドン塔へ着いたちょうどその時に重度の時差ボケが発症し眠いわダルいわで内部へ入ることは断念し(中には世界最大のダイヤモンド「アフリカの星」など見るべきものが多々あるのですが)、帰路に就こうと思いました。
が。実は僕は相当な方向音痴で、帰ろうと思ったのにテムズ川沿いを逆方向へ歩き出し、
こんなのが見えてくるし、(シャード・ロンドン・ブリッジ、通称`The Shard’。ロンドン橋近くにある306mの超高層ビルです)
聖パウロ(セント・ポール)大聖堂にもたどり着いてしまった。ロンドンの中心部、金融街の只中にいきなり現れる大聖堂です。イングランド国教会のロンドンの教区における主教座教会(その教区の中心であり担当教区の管理機能をもつ教会)なんですね。
ここにきて思いました。「このままテムズ川沿いをこのまま歩いていくのもいいな」っと。
時差ぼけで眠い体を引きずりながら、時には現地の人に道を尋ねながら、歩き続けること幾星霜、遠方に大きな観覧車が見えてきました。'The Eye'ことロンドン・アイです。その対岸にはビッグ・ベンや国会があるはずです。
ついにロンドン・アイがこの大きさに!すると………
目の前にビッグ・ベンが!
ついに到着です。ウェストミンスター宮殿。
テムズ川河畔の戦略及び交通上の要衝に建てられたこの建造物、歴史をたどると北海帝国のクヌート大王が宮殿に初めて用いたとか。以降は前述のロンドン塔とともに宮殿としての役割を果たしてきました。今ではご存知のとおり英国議会が議事堂としていますよね。併設されている時計台のビッグ・ベンは19世紀後半に着工されたもので、正式名称は もとは「クロック・タワー」、現在では現エリザベス女王(2世)の在位60年を記念し「エリザベス・タワー」に改称されました。(ビッグ・ベンという通称は、当の時計台の工事責任者がベンジャミンさんだったことに由来しているとか。通説ですから真偽はわかりかねますが)
さて、この写真を撮影した直後、次なる目的地と現在位置を比べるべくインターネットにアクセスしたいと思いました。が、さすがは超有名観光名所、人でごった返しており立ち止まって端末をゆっくり見る余裕などありません。そこで、人通りの少ない路地裏へもぐりこみ端末を一人いじっておりました。……そこに大声をあげながら近づいてくる巨漢の一団(全員190cm以上はあったと思います)。あっという間に囲まれてしまい、写真を撮れと言ってきます。言われるがままに写真を撮ると、有料サービスだから200£を出せ、と。
げええええええええええええ!!!これはやっちまった!!!
しかし、ただでさえ予算が少ない貧乏学生の一人旅。こんなところでカネを出すわけにはまいりません。やるしかねえ、と覚悟を決めて、SORRY!!! NO THANK YOU!!!とわめきながら、無理やり大男の包囲網をこじ開け、一目散に大通りを目指します。いやあ、おっかなかった……。私は176cmくらいで決して特別小柄ではないのですが、あの巨漢の中じゃあカブトムシとテントウムシって感じでした。
人通りの少ないところに一人でいちゃあいけませんね……身をもって教訓を得たとともに、自らの不用心さ、初心さを恥じ入りました。(ちなみに、その時撮った写真は即刻削除しました。いやな記憶ですしね)
気を取り直して、ウェストミンスター宮殿に別れを告げ、テムズ川から少し離れると騎兵の交代で有名なホース・ガーズ(僕が行ったときは誰もいませんでしたが…)があります。もとは陸軍の参謀本部や司令部として機能しており、現在では王室騎兵が本部としているみたいです。
これをぬけると、トラファルガー・スクウェア。象徴ともいえるネルソン記念柱が嫌でも目に入ります。イギリスの英雄ホレイショ・ネルソン提督がスペインのトラファルガー沖の海戦でナポレオンを撃破しフランス軍の英国本土上陸を阻止した業績を讃えて建てられたものです。ネルソン提督の像はフランスの方角を向いているらしく、死して尚敵国フランスに対峙しているとされたようです。(ネルソン自身はトラファルガー海戦で戦死しています。ちなみに彼の遺体は前述のセント・ポール大聖堂にて眠っているみたいです。)
トラファルガー・スクウェアにあるナショナル・ギャラリー。入場料無料の美術館です。駆け足で移動していたので中を見ませんでした……
トラファルガー・スクウェアには観光客向けの案内所みたいなものがあり、そこで下図のような地図を無料で入手できました。非常に便利でしたし、案内の係員さんたちも親切に応対して下さいました。後日行ってみたら案内所がなくなっており、あそこに常設されているわけではないようです。
トラファルガー・スクウェアを後にしセント・ジェームズ・パークの中に入ります。この公園ではこのような綺麗な花々だけでなく、芝生でくつろぐロンドン市民たちを観測できます。
また池にかかる橋からはバッキンガム宮殿が見えます。
そろそろ空腹と疲労に耐えかねてきたので公園内にあるレストランで夕食です。
ここでしばらく休憩してバッキンガム宮殿へ徒歩で向かいます。
期せずして長い行程を踏むことになりました。まだ少し続きます。
気を取直して歩きはじめ遂にバッキンガム宮殿に到着。暗くなってきていたし曇っていて写りが良くないですね……
もともとは煉瓦造りの粗末な建物だったものを改築したもので、ヴィクトリア女王が移り住んでから英国王室の公式宮殿となったとか。衛兵交代で有名ですよね。衛兵交代は見られなかったし、(一般公開されているので中に入れるらしいのですが)蓄積した疲労に勝てず断念しました。残念ですね。ちなみに、屋上にある旗が王室の紋章のときは王が在宅で、国旗のときは不在っていう意味らしいですね。(上の写真だとどっちかわからない)
こちらは後ろの広場にあるヴィクトリア記念碑ですね。
かのヴィクトリア女王を記念したものなのですが、どういうタイミングで造られたものなのか、女王の何を記念したものなのか、勉強不足で存じ上げません……
バッキンガム宮殿を後にし、来た道を引き返します。目指すは先程行きそびれたウェストミンスター寺院。(ウェストミンスター宮殿に行ったときに見に行けよとか言わない)まぁかなり非効率的な行動ですよね……
そろそろ足が限界でしたね……日頃歩き慣れてはいるのですが、かなり迷いもしましたので相当な距離を歩行しました。膝関節がキリキリ痛むのを我慢しながら歩き続けます。
再び相見えるウェストミンスター宮殿。
そして、その向かい側にあるのが、ウェストミンスター寺院ですね。
懺悔王エドワードが建設し、ヘースティングスでハロルド2世を撃破したノルマンディー公ギョーム2世が征服王ウィリアムとして即位しノルマン朝を創始した、まさにその場所。
まさにゴシック様式って感じですよね。
(2015年8月時点では)絶賛工事中でしたが……
細かい彫刻がなされていて近寄って見ると見飽きないものでした。
(なんか若干ブレている……?それとも解像度が低いだけ……?スマートフォンのカメラなんかじゃなくてちゃんとしたデジタルカメラのほうがよかったかなぁ……私のデジカメも安物なんですが……こういう細かい彫刻を後々よく見返したかったので悔しい)
ウェストミンスター寺院の敷地内にある聖マーガレット教会。この子についてはよく知りません……ベネディクト会系の人たちが建立したんだっけ……英国議会の教会だとか。
ウェストミンスター寺院を最後に帰路に就きます。交通費節減のために徒歩で。
疲弊しきった身体に鞭をうち、ひたすら歩きに歩き、やっとこさロンドン・ブリッジ近くの宿まで帰還しました。宿にたどり着いた時の我が疲労の度合い、お察し下さい……………
その辺を行き当たりばったりにブラブラする予定だったのに名所という名所をたくさん見て回ることになりました。それも長い道のりを全部徒歩で。大変でしたが、充実した濃く長い一日を過ごせました。
第1夜(8月7日)
仁川空港ロビーにて軽く仮眠をとった後に、昨日機内で出会った方にお借りしていたウォンをお返しし、その後別れを告げて、一人になりました。
その直後に売店で購入した朝食です。このお茶が何のお茶なのかわかりませんが独特の味で美味しいものでした。(後々に調べてみたら、とうもろこし茶(?)っぽいです、たぶん)
フライトの13:10までやることもなく、空港のコンセントとWi-Fiを駆使して時間をつぶしました。
機内では二食の機内食とドリンクのサービスに恵まれ、また隣席した英語と中国語が話せる韓国人の方と英語や一部中国語で話させていただき、あまり退屈せずに過ごせました。まぁ長かったのでかなり疲れましたが・・・・
待ちに待ったヒースロー空港に到着したものの、EU圏外からの旅客は長蛇の列。恐ろしく待たされましたね……入国審査官の態度も不愉快だったし、まったくなんなんだよ(そもそも訛りのひどいインド人だったので会話すらままならなかった)
'The Tube'ことロンドン地下鉄にヒースロー空港から乗り、宿の最寄駅を目指します。まぁ、なんか、「えっ……ボロない……?」というのが最初の感想でしたね……韓国の新しく綺麗な地下鉄を見たあとだったのでギャップが激しい……車内も狭いし、ホームもガタガタだし。世界最古の鉄道網ってことなので仕方がないですが。鉄道が好きな方はこの古さに浪漫を感じるのでしょうかね。
(後から考えてみたら、鉄道パスを持っていたので空港特急を使えばよかった…当時は初めて海外に一人で来たわけですから右往左往していました)
路線やプラットフォームがわからず何人かのロンドン市民に聞きながらようやくたどり着きました。21時近かったのにこの明るさ。お馴染みの2階建てバスも走っていたし、ロンドンに来たことを実感しました。
さんざん迷った挙句、やっとのことで宿の部屋に到着。う~ん、日本のビジネスホテルと値段は同じくらいなのに、Wi-Fiは使えないし、シャワーも使いにくいし、ビジホと比べるとかなり質は落ちますね……別に快適さを求めての旅ではないので構わないのですが、コスパの悪さを感じざるを得ない……
兎に角、疲労困憊だったので、部屋に着くなりシャワーを浴びて寝てしまいました。
翌日の計画も全く練っておらず、「てきとーに行き当たりばったりに街を徘徊しよう…観光よりもまずは市街の雰囲気を味わおう…」とか思っていました。
ところがどっこい翌日に待ち受けるのはかなりのハードスケジュールだった……
さてさて第2夜はどうなるのでしょう。
第0夜(8月6日)
旅としては初日ですね。
イギリス旅行記の中で記すのもなんですが。まだロンドンには着いていませんからね。
ということで第0夜と題して記させていただきます。
準備が間に合っておらず、今朝は早く起きて有楽町の東急ハンズでカバンを購入し、その足でロフトで貴重品入れを、続いてビッグカメラで変圧器などを買い揃えました。
急いで帰って荷物を詰め込み、一路羽田空港へ。
(こんな適当な準備で1ヶ月もの大旅行大丈夫なのか……先行きが不安すぎる……)
羽田空港では海外用Wi-Fiルーターを借り、所持金を全てGB£に両替しました。
(極度の方向音痴ですので、インターネット環境なしに見知らぬ土地を歩くことは危険と判断したほか、無計画のまま渡航してしまったのでロンドンでの数泊しか事前に予約しておらず現地で予約をしなければならない状態でした。よってインターネットは必需だろうと思いWi-Fiルーターを契約することにしました。今思えば、1か月ともなればWi-FiルーターよりもSIMカードとかの方が良かったのかもしれません…)
そして乗り継ぎのために金浦空港へと飛びます。
機内食はこんな感じ。大韓航空、足元も広かったし値段の割には快適でした。
金浦空港に着いた後は、機内で知り合った方と一緒に翌日のフライトのために仁川空港まで地下鉄で移動しました。(金浦空港の入国管理のお兄さん、日本語が話せたのはよかったのだが態度が怖すぎた…)
この時、所持金を全て£にしてしまったがために、ウォンを全く持っていなかったので、電車賃を払えず、同行していた方に貸していただきました。(仁川空港への行き方も調べておらず、その方に教えていただいたし、こんなんで本当に大丈夫なのか……)
韓国の地下鉄の写真ですね。非常に設備も進んでいたし、何より綺麗で、日本の地下鉄と比較して広いため物凄く快適でした。地下鉄車内ではどこでもWi-Fiが使用可能みたいですね。(僕のスマートフォンは繋ぐことができませんでしたが…)
駅でどの路線を使えばいいのかわからず迷ったり、前述のとおり所持金がなく電車賃を払えなかったり、いろいろありましたが、なんとか仁川空港までたどり着けましたね……
↓仁川空港はこんな感じです。羽田に負けず劣らずきれいでした。
韓国の地下鉄ではこのようなICカードを切符の代わりに使用しているようです。パスモやスイカのようにチャージして継続して使うこともできるし、今回のように1度だけで使い切ることもできます。1度だけで使い切る場合はこのような機械にカードを入れると500ウォンが払い戻されるシステムみたいです。
翌日13:00のフライトまで仁川空港で待機です。今晩は仁川空港のロビーに滞在します。(一睡もできない未来が見えつつある……あと、仁川空港の構内地図が不親切すぎる。わかりづらくて広い空港内を迷って迷って歩き回りました……)
では、次第に暗くなりつつある空港ロビーで今後の長い旅に思いを馳せていたのを今でもよく覚えています。
翌日からはいよいよ本命の英国ですね。
拙い文章でお伝えしていくことになりますが、よろしくお願い致します。
序夜
こんにちは。ぼっち飯大好きな大学生です。
今回は2015年8月6日~9月8日までのイギリス周遊の旅をふりかえってみたいと思います。1か月以上もかけてイギリスのあちこちを主に鉄道を駆使しながら旅をして回りました。何の予定も計画もないまま鉄砲玉のように飛び出していってしまったためか、非常に苦労しました…。
そもそも、なぜ1ヶ月も行ったのかというと、もともとは語学留学で1ヶ月行くつもりでしたが、親から資金援助を断られたので。じゃあ、自腹を切って勉強なんぞしに行くくらいなら同じ金と時間を使って遊んで来てやるよ、と思い決断。
なぜイギリスかというと、もともと好きでいつかは行きたいと思っていたからです。大学受験する前は英国留学が夢でしたし(資金的に断念せざるを得ませんでしたが)歴史的遺産が多いという魅力があり、尚且つ特有の自然景観にも恵まれていますしね。(ビールもうめえし)英国留学を目指していた時期にBBCで鍛えた我が英語力が実戦でどの程度使い物になるのか試してみたいというのもあります。
主に古城などの歴史的建造物を巡る旅となりました。一方で列車で駆け抜ける田園地帯、夏が映える湖水地方なんかも筆舌に尽くし難かったですね。
あてもなくただフラフラと彷徨って回ったわけですから、あまり効率的な動きではなかったかもしれません。それでも、ロンドン、グリニッジ、ウィンザー、バース、ケンブリッジ、オックスフォード、カンタベリー、ブライトン、ソールズベリー、ストラトフォード・アポン・エイヴォン、カーライル、ウィンダミア、リヴァプール、グラスゴー、エディンバラ、スターリング、アバディーン、インヴァネス、カーディフ、コンウィ、スランディドノ、と数多くの都市を訪れることができました。人生最大の旅でしたし、掛け値のない経験も得られました。かなり疲れましたがね…。
ざっと旅全体のご紹介をし終えたところで、これ以降「第~夜」という題で1日単位で訪問先を思い起こしていこうと思います。(設定的には旅の当日の夜に書き起こしている的な感じになっているので、こういう題にしました。そう思っていただきたいです…)